こんにちは!
アン・インテリア・ラボ研究員のアンです。
みなさんは2021秋・TBS火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』はご覧になりましたか?
元気でかわいい明葉(演・清野菜名)と堅物で変わり者の柊(演・坂口健太郎)のやり取りが楽しいラブコメディ。
私も初回からチェックしましたが今後の展開がとても気になるところです。
ところでこのドラマ、ゴールデン帯の作品だけあってインテリアも見どころ満載なんです!
その中でも私が特に注目したいのが照明器具。
ストーリー上、知り合いの社長さんから借りた家というだけあってびっくりするような豪邸に住むことになった2人。
家が立派なのでそこで用いられている照明も名作が揃ってるんですよ〜。
これだけの名作ランプを住宅空間で一度に見れるというのは照明のショールームに行ってもなかなかできないことなので、これを見ない手はありません。
という方はドラマと合わせて今回の記事を参考にしていただけたらと思います。
それではいってみましょう!
百瀬家のLDKはこんな感じ
まずは百瀬家のLDKの様子を見てみましょう。
えー!こんなに広くて立派な家に2人で住むの!?
と、びっくりしますよね。明葉も初めて家に入ったシーンでキョロキョロしております。
吹き抜けの天井にスキップフロアのリビング、オープンなスチール階段と
とても開放感のあるLDKです。
置かれている家具はソファを得意とするメーカーHUKLA(フクラ)さん、
北欧デザインを中心に取り扱うショップACTUS(アクタス)さんものを中心としており、
30〜50代あたりに好まれそうな今っぽさと富裕層の家らしい高級感のあるセレクトだなと思います。
百瀬家にある名作照明をご紹介
それではこの家のLDKにある名作照明をご紹介していきたいと思います。
キッチンカウンター / FUCIA(フーシア)
まずはキッチンカウンターの上についているペンダントライトから。
こちらはイタリアFLOS(フロス)社のFUCIA(フーシア)ランプです。
そのままでも素敵なんですが、点灯すると2層のガラスのコントラストがくっきりしてさらに魅力が増します。
以前こちらのランプをダイニングに納品させていただいたことがあるのですが、
シンプルモダンなインテリアにぴったりでとても喜んでいただけました。
ダイニング吹抜け / BUBBLE LAMPS(バブルランプ)
お次はダイニングの吹抜けに多灯吊りされているバブルランプです。
こちらのランプはミッドセンチュリーの代表的なデザイナーGeorge Nelson(ジョージ・ネルソン)によりデザインされたもので、年月を経た今日でも商業空間から住宅まで様々な場所で用いられています。
その魅力はなんといってもその組み合わせ自由度の高さではないかと思います。
バブルランプには様々なサイズと形があり、さらに吊る高さや距離感も自由なのでパターンは無限大。
もちろん1灯で用いても素敵でNetflixドラマ『クイーンズ・ギャンビット』でも登場していました。
お気に入りの1灯を吊るもよし、面白い形を組み合わせて個性を出すもよし、様々な楽しみ方ができるランプです。
日本だとヤマギワさんが正規販売代理店として数多く取り扱っていますよ↓
サイドボード / TALIESIN3(タリアセン3)
続いてダイニング横のサイドボードに置かれていたのがタリアセンのテーブルランプです。
このタリアセンシリーズ、ドラマ界ではお金持ち設定の家で頻繁に登場します。笑
こちらは世界的建築家で旧帝国ホテルを設計したことでも有名なFrank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)によるもので、照明器具というよりは建築物ような印象ですね。
箱と板の組み合わせで光源を直接見せず、すきまからこぼれる反射光でほんのり明るくするという、緻密さと控えめさをあわせ持った感じが日本人には特に響くのかもしれません。
背の高いフロアライトも有名ですが、小さいながらも存在感のあるテーブルランプの方が個人的には好みです。
リビング吹抜け&スタンド / MAYUHANA(マユハナ)
今回一番ご紹介したかったのが、リビングで吹抜けのペンダントとフロアスタンドで用いられているMAYUHANA(まゆはな)です。
こちらは建築家・伊東豊雄さん、日本の照明メーカー・ヤマギワさんにより制作されたもので、日本代表にふさわしい照明のひとつだと思います。
日本ではルイスポールセンをはじめとした海外のランプがずっと人気ですが、
まゆはなの魅力をもっと多くの方に知ってほしい!
と思っています。
まゆはなはその名のとおり繭(まゆ)を重ねたようなシェードが特徴的なランプです。
柔らかな光がとても素敵なんですが、この魅力は写真だとなかなか伝わりづらいですね。
そしてまゆはなにはブラックもあり、こちらはホワイトとはまた違った妖艶な魅力があって惹きつけられます。
余談ですが、ある日カリフォルニア州のナパで訪れたレストラン・KENZO NAPAでたくさんのまゆはなを見た時はすごくうれしかったです。
まさか海外で出会えるとは思っていなかったので驚きましたし、
世界に羽ばたいている姿を見てとてもうれしく思いました。
話がそれましたが、ドラマ内ではペンダントとフロアランプ2つも見れてしまうので、ぜひ注目してみてください♪
リビングブラケット / ROBIE1(ロビー1)
続いてあまり目立たないところではありますが、
写真右の壁についているのは先ほどご紹介したフランク・ロイド・ライトのROBIE1(ロビー1)というランプです。
この球体が浮いているようなデザインがありそうでなかなかないですし、
チェリーの色味が味わい深いですよね。
ロビー向きだからロビーという名前なのかと思いきや、
ROBIE邸のためにデザインしたランプだからロビーなんだそうです。
(Lobbyとはつづりも違いますね…)
ドラマのお部屋は明るすぎてこのランプの良さがあまり出ていないので、今後の展開でちょっと薄暗いシーンがあることを期待したいと思います。
リビングテーブルランプ / TALIESIN1(タリアセン1)
最後にテレビ付近のサイドテーブルに置かれているのはタリアセン1です。
こちらもフランク・ロイド・ライトの作品で、タリアセンと呼ばれるライトの自邸向けにデザインされたランプの1つです。
そう言われてみるとこのシェードは家の屋根の形にも似てますよね。
ドラマ内ではまゆはなのスタンドライトのそばに置かれており、ちょっともったいないというか、どちらかでいいのでは?とも思いましたが、
手元灯またはお部屋の風格を出すために置かれているのかもしれません。
いずれにせよ目を引く素敵なデザインですよね。
まとめ
今回は2021秋ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』の主人公夫婦が住むことになった家の照明についてのお話でした。
いつものプチプラコーデとは趣向を変え、照明について語ってみましたがいかがでしたでしょうか?
名作ランプはお値段のするものがほとんどでなかなか手軽に買えるものではありませんが、
名作には名作として長年愛され続けるだけの魅力がありますので、ドラマをきっかけにその魅力が多くの人に伝わり、次世代に引き継がれていくといいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!
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