こんにちは!
アン・インテリア・ラボ研究員のAnneです。
今回も引き続きNetflixの大ヒットドラマ
『クイーンズ・ギャンビット(The Queen’s Gambit)』を取り上げたいと思います。
今回注目するのは主人公ベスの養子先ウィートリー家のダイニングキッチンです。
前回見たリビングは薄暗くて不気味な感じでしたが、隣り合ったダイニングキッチンはというと、当時のミッドセンチュリーテイストもありつつ、クラシカルなエレガントさもミックスされていて素敵なんですよね。
というわけでいつものようにインテリアのポイント分析とコーディネートをしていこうと思います。
という方の参考になれば幸いです。
それでは行ってみましょう♪
クイーンズ・ギャンビットってどんなお話?
まずは簡単にストーリーのご紹介を。(知ってるよ!という方は次の項目へどうぞ)
お話は1950年台半ばの米国ケンタッキー州から始まります。
主人公のベスは9歳で親を亡くして児童養護施設に引き取られ、
そこでチェスと出会い才能を開花させていきます。
その後13歳で養子となったものの養子先の夫婦が離婚し生活が困窮。
ベスはチェスプレイヤーとして勝ち進んでいくことに活路を見出します。
孤独や薬物依存などの問題を抱えながらも、強く美しく勝ち進んでいくベスの姿がとても魅力的で、一度見始めると目が離せなくなるドラマです。
ウィートリー家のダイニング&キッチンはこんな感じ
それではウィートリー家のダイニング&キッチン(以下DK)を見ていきましょう。
この家のDKはリビングから見えるものの、間仕切り壁があるのでゆるやかに独立したつくりになっています。
リビングから見て右手開口部の奥にあるのがDKです。
ミッドセンチュリーとエレガントをミックス
キッチンカウンターから見たキッチンの様子はこのようになっています。
アルマお母さんのポーズや髪型がいかにもミッドセンチュリーという趣きですね。笑
もちろんアルマ以外にも、マスタード色ドット柄のクロス、深いブルーグリーンのキッチン扉、カウンター上のレトロな小物達などからもミッドセンチュリーな雰囲気が伺えます。
ですが引きでみると、少し印象が変わります。
左側の壁面はグリーンの花柄クロス、カウンタースツールは曲線的なアイアン脚、窓辺にはフリル付きのレースカーテンが取り付けられており、ミッドセンチュリーというよりは伝統的なエレガントなスタイルで優雅な印象です。
このドラマの時代設定は1950年代〜60年台というまさにミッドセンチュリーですので、
その当時流行っていたスタイルとアルマの好みであるエレガントなスタイルをミックスさせた結果、このようなデザインになったのではないかと思います。
そのため、このインテリアを参考にする際はミッドセンチュリーとエレガントを組み合わせていくことが1つの大きなポイントとなります。
白いアイテムで抜け感を出す
続いてのポイントは、白いアイテムを用いて抜け感を出すということです。
前回ご紹介したリビングと比較するとわかりやすいのですが、
リビングは壁も家具もダークな色味のものばかりで薄暗い沼の底みたいなお部屋なんですが(ひどい)、
一方こちらのダイニングは同じくグリーンのクロスや濃いめのウッドの家具を用いてるにも関わらず、わりと明るくポップな印象なんですね。
それはなぜかと言うと白いアイテムが多いからです。
上の写真をみてみると、照明、テーブルクロス、チェアの張地、カウンターやサイドボードの天板など、いずれも白いことがわかります。
これらは光るものや光を受ける面なので、夜のシーンでも室内を明るく見せてくれます。
素敵な色柄クロスを貼ったり家具やキッチンの色を深みのあるものにする場合、すべてに色を入れると重すぎたり暗くなったりしがちですので、
室内のどこかに白いアイテムを取り入れることで抜け感を出していくと、居心地がよくバランスのいいお部屋になります。
レトロなアイテムを散りばめる
最後のポイントは、家電や小物でレトロなアイテムを散りばめることです。
例えばこの写真に写っているものでは、扇風機やケトル壁掛け時計などが現代人から見るとレトロなデザインで、ミッドセンチュリーの雰囲気づくりにひと役買ってます。
最近ではアンティークでなくてもオシャレ家電というジャンルで様々なアイテムが手に入れやすくなっているので、何か家電を買う際には「レトロなデザインでないかな〜」と探してみるのもおすすめです。
以上のポイントをまとめるとこのようになります。
- ミッドセンチュリーとエレガントをミックス
- 白いアイテムで抜け感を出す
- レトロなアイテムを散りばめる
ウィートリー家DK風 おすすめコーディネート
今回も上記のポイントに沿って私の方でコーディネートをしてみました。
左上のイエローはキッチンのクロス、その隣のブルーグリーンはキッチン扉のペイントカラー、さらに右隣のボタニカル柄クロスはダイニング向けです。
キッチン扉のペイントについては、下地のはがせるクロスものちほどご紹介しますので、賃貸の方にも参考になると思います。
また今回も従来通りオンラインで手頃に入手できるものを中心にセレクトしていますので、
気になるアイテムはこのあとの紹介をぜひチェックしてみてください♪
モザイクタイル風 キッチンクロス(イエロー)
写真左側のイエローがおすすめのクロスです。
ウィートリー家のキッチンにもイエロー系のクロスが貼られていましたね。
貼ってはがせるクロスなのでDIYで気軽にキッチンのリメイクができますよ。
ビニール素材なのでキッチンや水回りにおすすめ♪
キッチン扉のペンキと貼ってはがせる下地シート
ウィートリー家のキッチン扉に近い色のペンキを探してみて見つけたのがこちらです。
深くていい色でしょ?
だけどキッチンに直接ペンキは・・・という方もあきらめる必要はありません!
こちらのペンキ下地を貼った上に塗っちゃえば賃貸でもOK!
ぜひDIY挑戦してみてください♪
ボタニカル柄のインポートクロス
ウィートリー家のダイニングからキッチン片面にかけて貼られていたクロスをイメージして選んだインポートクロスです。
海外の壁紙ってなんでこんなに絶妙な色づかいで素敵なんでしょうね〜
こんな壁紙が貼ってるダイニングがあるなんて、毎日のごはんが楽しくなること間違いなしですよ。
ブルーグリーンのカーテン
前述のボタニカル柄クロスと合わせてコーディネートしたいのがこちらのブルーグリーンのカーテン。
クロスの柄の中にこのカーテン近い色があるので相性抜群です♪
写真だとわかりづらいのですが、光沢のある糸で織られたさりげない柄が涼しげでまた素敵なんですよ〜
クラシカルなハイスツール
ウィートリー家のキッチンカウンター前に置かれていたハイスツールをイメージして選びました。
クラシカルなデザインが今回のインテリアのエレガントな要素としてぴったりです。
カウンター前でなくとも部屋の片隅に置いてグリーンを飾るのにもおすすめ♪
ミッドセンチュリーなサイドボード
写真の右上『北欧』と記載されたカラーが今回のコーデにはおすすめ。
少し赤みのある中間色がミッドセンチュリーなインテリアにはマスト!
ミッドセンチュリーなダイニングセット
ウィートリー家のダイニングも丸テーブルでミッドセンチュリーなデザインのチェアだったので、こちらのセットを選んでみました。
ガラス天板は抜け感があってお部屋を広く見せてくれますし、
イームズのリプロダクトチェアもふっくらしたキルティング張地が座り心地が良さそうです。
憧れの北欧ペンダントライト
個人的に大好きなLE KLINT(レ・クリント)のペンダント、
今回のダイニングにぴったりかなと思い選んでみました。
ころんとしたフォルムとやさしい光がとっても素敵なんですよ〜
ですがちっともお手頃プライスではなく、当ブログのお手軽コーデの趣旨とは反してしまいますので、今回はもう1点選んでます。
こちらの方がドラマ内で登場したペンダントには近いデザインです。
ミッドセンチュリーの巨匠ジョージ・ネルソンがデザインしたバブルランプのリプロダクトです。
リプロダクトなので価格は抑えめながら、素敵なデザインを日常に取り入れることができますよ♪
レトロかわいいサーキュレーター
最後にレトロなオシャレ家電をご紹介します。
歴史ある米国のサーキュレーター会社ボルネードの卓上サーキュレーターです。
ちなみにわが家でもボルネードのレトロな扇風機を使ってるんですが、
そこにひとつあるだけでお部屋を素敵に見せてくれますし、飽きがこないんですよね〜
お部屋のポイントにも暑さ対策にもとってもおすすめ♪
以上が今回のおすすめコーディネートアイテムのご紹介でした。
まとめ
今回はNetflixドラマ『クイーンズ・ギャンビット』のウィートリー家のダイニングキッチンインテリアの分析&コーディネートでした。
ミッドセンチュリーテイストは日本でも人気なのでよく見かけますが、
そこにエレガントなテイストを組み合わせるというのがなかなか新鮮でした。
工業的な感じのミッドセンチュリースタイルが、エレガントなアイテムで少し個性的で柔らかくなるのが素敵で、インテリアのいい勉強になりました。
今回の記事が理想のお部屋づくりの参考になればうれしいです。
当サイトではこのように
テレビ番組や映画のインテリアを取り上げ
そのポイントとコーディネート方法をお伝えしていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!